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植本潤の現場周辺
バックナンバー(2003.1〜12)


8月26日、ロンドン2日目。
 いったい私は何を食べたらいいの?
 ロンドンのスーパーで売っているサンドイッチはラップではなく、三角のプラスチック・ケースに入っている。
 私が選んだのはチーズ、アップル&グレープのサンドイッチ。
 ‥「何じゃコリャ?!」「このサンドイッチは何を主張したいんだ?!」「これを選んだオレが悪いんか?!」
 ‥以降私はロンドンでサンドイッチを買うことはなかった‥。

 あ、そうそう全然関係ないけどロンドンの男連中は短髪しかいない。
 ベリーショートにスキンヘッドの多い事、多い事。
 そして不思議なことに帽子をかぶっているヤツも非常に少ない。
 自分がボーズでも全然目立たない。
 郷に入れば郷に‥ん?
 そんなつもりもないのだが‥。
(2003.10.17)

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さて、いよいよ『浅草ギンコ物語』、一ヶ月間の名古屋生活が始まりました。
 そこで全く関係ないけど『Hamlet』ロンドン滞在日記でも書こうかなぁなんて思ったりして‥。
 まぁ名古屋の事は他の連中が書いてくれるでしょう。

8月25日/着いてそうそうにミュージカル『マイフェアレディ』を観ました。
 時差ボケで眠かったけど、とっても可愛らしいコンパクトなミュージカルで大満足でした。
 観劇前に軽食屋でアイスコーヒーを頼んだのですが、出てきたのはヌル〜いアイスモカのようなもの。
 熱いやつに無理矢理氷を浮かべたような。‥あぁ自分の英語力よ!
 今思えばこれが以降2週間の食べ物問題の最初だったのかもしれません。
 終演後に食べたのが中華街のワンタンメン‥ふふ、最悪でした。
 初めの一口で全ての麺が固まりとしてすくえてしまうという‥しかも味はチキンラーメンに癖のある中華スパイスを加えて薄〜くしたような。
 おいロンドン‥。ため息ひとつ。いやふたつ。続きはまた。
(2003.10.15)

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◆座長から頂戴したチケットで久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきました。
 N響の定期公演で曲はヴェルディのレクイエム(死者のためのミサ曲)、指揮はネルロ・サンティ、小屋はNHKホール。
 本当はとってもいい席のチケットだったのですが、『ハムレット』の稽古が押したため途中入場、三階の一番後ろの席での鑑賞となりました。
 (しかも花組事務所にチケットを取りに行く時間も失い、受付の係員に事情を説明しなければなりませんでした。)

◆さてコンサートの方は‥ブラボーブラボー!
 いやぁN響うまいじゃないのサ。
 指揮者のサンティさんは一時間半の大曲をしっかり暗譜していて好感が持てました。
 ヴェルディのレクイエムといえば最近では映画『バトルロワイヤル』のテーマ曲として有名ですが、二期会の混声合唱と4人のソロ歌手がオケと絡み合い迫力満点でした。
 個人的にもちょっと『ハムレット』の参考になったような‥でもいい気分転換になりました。
 この場をお借りして「加納さんありがとう!」

◆『ハムレット』の稽古の方は‥‥‥いろ〜んなことが面白く、いろ〜んなことが大変です。
 演出のジョナサンはとにかくテンションが高ぇ。
 ま、稽古の様子はまたそのうち。
(2003.5.24)

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◆ヤジュロン・ライヴ『コチンコチン』‥観に来て下さった沢山のお客様、本当にありがとうございました。
 感謝感激‥これが今の率直な気持ちです。
 今回は「コチンコチン=個人々々」という括りの他に、もう一つ「火」というコンセプトがあったのですが‥きっと殆どの方には気付いてもらえなかった事でしょう。
 ‥ライヴが両日とも火曜日。
 チラシのコピー「周さんは…」の周さん=炎の料理人。
 そして火星人のようなイラスト。
 クリアファイルの文字も赤にしてみたり。
 歌も西城秀樹の「炎」、ツイストの「燃えろいい女」、ルパン三世「炎のたからもの」等々‥他にも歌詞に火や陽などの言葉が使われている歌が何曲かありました。
 まぁ僕等もいっぱいイッパイだったので、本番中はそんな隠れテーマの事は忘れてましたけどね。
 ‥次またいつ皆さんにお会い出来るか全く分かりませんが、郡山のデパートの屋上とか、亀戸のレコードショップの前とか、赤羽のキャバレーとかで“営業”してるところを目撃されたい今日この頃でございます。
 ♪ヤ〜ジュロン!
(2003.5.9)

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◆久しぶりの『現場周辺』ですナ。
 自分でもこのコーナーの事すっかり忘れてました。
 さてわたくし植本は只今ウォーキング・スタッフ プロデュース『SPACER〜スペーサー』の稽古にどっぷり首まで、いや頭まで浸かってます。
 稽古場はピ〜ンと張り詰めた雰囲気の中、役者六人が毎日濃い〜時間を共にしてます。
 どんな芝居?って聞かれたら何て答えれば…ボディーブローのようなSF? 知恵の輪のようなホラー? 翌朝のカレーのようなサスペンス? う〜む‥上手く伝えられないけど、個人的にはイチオシの作品なので是非観にいらして下さい。

◆作・演出の和田憲明さんはV6井ノ原君の『東亜悲恋』やCX「演技者。」の『REDRUM』(主演は岡本健一さん)の脚本家として知られる方ですが、初めてお会いしたのは実は私が大学に入学したての頃です。
 当時まだ劇団だったウォーキング・スタッフで、私は“仕込み”と“バラシ”の手伝いに駆り出されました。
 まだ舞台に立った事もなかった私には、それが芝居の生の現場初体験となりました。
 あれから17年(!)‥今回の巡り合わせがどんなモノを生み出すのか、自分でもとっても楽しみです。

◆『SPACER』は3月6日〜16日まで、新宿THEATER/TOPSで上演しております。
 『夜叉ヶ池』もいいけど『SPACER』もね!ってな感じの今日この頃でございます。
(2003.2.21)

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